「流伊覇ー。今日の帰りなんか食べに行こー。」
「え、金欠ー。」
あたしは、森宮 流伊覇。流れる伊藤の覇って覚えてね。(は?)
名前がちょっとラノベっぽいけど、
ふつーの、女子高校生。
「てかみなはなんでそんなお金あるねんっ」
「えへへ、笑 じゃまたね、流伊覇!!!」
友達の弥奈に誘われたけど、金欠でお金使えないんだよね。
弥奈が友達と行ってしまったので、暇だし、あたしは一人で屋上で寝ることにした。
「一人って暇だなぁー。」
部活は一応写真部に所属しているのだが、正直、正直ね
写真大好きな部長が全部やってくれるから何もやらなくていいのだ。
部長は最近どこかへ遊びに行って、帰ってきたら幸せそうに写真を眺めている。
前、何の写真なのか聞いてみたら、
「とーっても綺麗な写真だよっ!」
と笑顔で言っていた。
ま、部活のことなんてどーうでもいいけどねー。
そんなことを考えてると、風が強くなって、寒くなってきた。
「寒いな、…。 帰ろうかな。」
立ち上がったその瞬間。
「わわわー!!!どいてどいてっ!!!」
上から、声がした。びっくりして上を見ると、
なにやら小さい男の子が落下してきていた。
小さい男の子はおしりからどしん!とおちると、「いてて…。」と言いながら立ち上がった。
「ごめん!びっくりしたよね、僕の名前は」
「名前の前にまずお前は何故落下してきた」
あたしが聞くと、小さいのは「まぁまぁ…」
と言って、話始めた。
「かくかくしかじかだよ!!!」
そのあと、あたしはそいつを殴ったことは、言うまでもない。
…………………………………………………
「僕は、垢琉。中学生。
簡単に言えば、魔法少年。
君は、流伊覇だっけ?
流伊覇に、力貸してほしいから来た。
そしたら、失敗しておちたの。おわり。」
意味分からん。何言ってんのこいつ。
「…厨二病?」
「ちがうよ、あほ!!!」
年下にあほとか言われた。
「とりあえず、垢琉。まず年上のあたしに呼び捨てとタメ口とあほはやめろ。」
垢琉、こいつにとりあえず呼び捨てとタメ口を直してから、詳しく聞いた。
3時間ぐらい長々と話していたので、
まとめると、こうなった。

・垢琉は中学生で、魔法少年。生意気。
・魔法国、圀宮籍が危機である。
・圀宮籍を救うには、魔法少女が必要。
・魔法少女は、代々受け継がれる血液の持ち主。
・↑がなんとあたし。
・圀宮籍を救うには、あたしの魔法で魔王を倒さなくてはならない。
・魔法は圀宮籍に行けば魔族なら使える。

「…で、あたしに魔王を倒せと?」
「だから来たの。…です。
とっとと行きたいのでさっさとついてきてです。」
「死ね☆」
垢琉ほんとこいつ生意気うざいなおい。
とりあえず暇だし、ついていった。