流れ音符

俺、藤永 悠は好きな人がいます。
あ、その人について話す前に自己紹介しまーす。
11月27日生まれの射手座です。
高校2年生です。
身長は高めていうかまだ成長期過ぎてません!
運動は好きです。特に球技。
みんな誤解してるんですけど勉強は平均です。
まあ、顔には少々自信があります。
よく女顔といわれるのが癪なんですけどね。
性格はいいと思います。
一応言うと、二重人格とか猫かぶってたりなんてしませんから
ま、これくらいにして、好きな人について語っていいスか?
俺の好きな人の名前は川崎 那来です。
初恋の相手なんですけど、どうも上手くいってません。
俺の人生初の告白は見事にスルーされてしまいました。
何が悪かったんだ??
ちょっと困ってます。
そこで親友の黒沢 界(くろざわ かい)に相談をしてみました。
「俺、なんか間違ってた??」
「知るか」
「場所?言葉?服装?髪?行動?」
「知るか」
「ねええーマジで困ってんの。だって時間が欲しいとかじゃなくて無視されたんだよ!無視されたんだったばー」
「残念でしたね。それはもはやとっくの昔に嫌われているに一票。そして諦めるに一票」
「冗談でもそういう不吉なこというのやめて」
「いたってマジメに言ってるけど」
がああああーっっっん
「ま、それよりはお前だからなんじゃね?」
「どういうこと?」
「だって考えてみろ。もし超スーパーヤバい美人な人が唐突に『好き』なんて告白してきたら、困惑するだろ」
「うん」
「その川崎とかいう奴もそうなんじゃねーの」
「そ、そうだよね」
「なんでそんなにアイツのこだわる?アイツより可愛いやつなんてどこにでも転がってんだろ」
「顔じゃないんだよ!!」
「あ、今、アイツの顔が可愛くないってこと認めた。言っちゃお。ブスって言ってたって」
「いつ俺がブスなんて言ったんだよ!ていうかマジで川崎と付き合いたいの!」
「あっそ」
「俺、やっぱもう一回告ってくる!」
「本気で嫌われんぞ」
「大丈夫、川崎と俺は運命だから」
「寒気する」
「じゃ、言ってくるね〜」
「勝手にしろ」
なんかマジでドキドキしてきた。
川崎にも感じて欲しい。
俺にドキドキして欲しい。
俺のこと好きになってもらいたい。
だからいくらでも立ち直れる。