そこにいたのは翔平さん…
ではなく陽翔だった。



「陽翔…」

無表情で私を見下ろす陽翔。

「どうだった?お料理教室。」



「え…?う…うん。楽しかった。」

「へぇ…」

な…何?何でここに陽翔がいるの?




「じゃあこれは何?」

陽翔は私から
手土産の紙袋を奪う。

「あ…。」

「これ…
うちの系列の和菓子屋だよね?」

「わ…渡しそびれちゃって…」

陽翔が深くため息をつく。