貴方に魅せられて3

しばらく真央さんと話し込んでいると
翔平さんと陽翔が迎えに来た。

「真央さん、ありがとう。
麻衣の相手してくれて。」

翔平さんが私の頭を撫でながら言った。

「いいのよ。それじゃ麻衣さん
火曜日にね。」

真央さんはそう言って
旦那さんの元へ歩いて行った。



「火曜日に何か約束したのか?」

翔平さんが
相変わらず私の頭を撫でながら言う。



「うん、お料理教えてくれるって!」

私の笑顔を見て
翔平さんも笑顔で

「そうか。よかったな。」

そう言った。



ただ、陽翔はさっきからずっと
何か言いたそうに私を見ている。



「陽翔?
さっきからずっと見てるけど… 」

「いや。麻衣が楽しそうならいい。」

そう言って目をそらした。


私は首を傾げた。
翔平さんも「気にすんな。」と言って
席を立った。