貴方に魅せられて3

「はい。どうぞ。」

真央さんがオードブルをお皿に盛って
運んで来てくれた。

「ねぇ麻衣さん、私よく料理教室を
やっているの!
おもてなし料理とか
習いにいらっしゃらない?」

「い…いいんですか?」

「もちろんよ!大歓迎だわ。
いつもお家でなにをなさってるの?」

「えっと、月曜と水曜と金曜は
本家でお茶やお花なんかを
習っています。」

そう言うと真央さんは驚いた。

「まぁ!大変じゃない!」

「いえ…私は一般庶民でしたので
そのくらいしないと…だから
料理も勉強したいです。」

真央さんはニコッと笑って

「じゃあ、来週の火曜日にいらして?
他の奥様たちにも紹介するわ。」

私は初めて
この世界での知り合いができて
とても嬉しくなった。