貴方に魅せられて3

「よかった…
こいつまだこの世界には慣れてなくて。
色々教えてやってくれ。」

翔平さんがニコッと笑う。



「もちろんよ。麻衣さんは
一般家庭の娘さんなんですってね?
きっと
悪口を言ってくるような方もいるわ。
でも、胸を張ってね。」

「は…はい。」

ニコッと笑顔を見せた真央さんは
とても優しそうだった。

「麻衣さん少しあちらでお話しない?」

真央さんが私の手を握る。


私は翔平さんを見る。

「ああ、行ってこい。
ここにいても疲れるからな。」

翔平さんに言われて
私は真央さんとテラスに向かう。


陽翔の視線を背中にずっと感じていた。