貴方に魅せられて3

「気にするな。
あんなのを気にしていたら
いくつ頭があっても足りない。」

こそっと翔平さんが言った。

「麻衣!」

聞き覚えのある声に呼ばれて振り向く。




陽翔だった。
いつもなら嫌悪感を抱く陽翔だが
この会場で味方に出会えると
すごく安堵した。

「なんて美しい…」

陽翔が私に触ろうとして
翔平さんがその手をピシッと叩く。

「触るな。」

陽翔はくすっと笑う。

「あの…」

そんなやり取りをしていた時
一人の綺麗な女性が声をかけて来た。
30代くらいだろうか?