貴方に魅せられて3

会場はベイサイドの高級ホテルだった。
私は不安と緊張でガチガチだった。
翔平さんのスーツの裾を
キュッとつかむ。

「俺がついてる。」

翔平さんは
一度かがんで私の耳元で囁くと
私の腰を強く抱いて
会場へとエスコートした。



会場は既にたくさんのセレブ達で
賑わっていた。



テレビで見たことのある政治家や
有名企業の社長さん
芸能人もちらほらいる。

一体これのどこが
ちょっとしたパーティーなの!?

規模の大きさに足がすくむ。




翔平さんと会場に入ると
それに気づいた何人かが
私をジロジロ見てくる。
まるで品定めするようだ。



私は視線が痛くて
ぎゅっと翔平さんの腕を握る。



翔平さんは
優しく私の頭を撫でてくれた。