「そうだよ!シマコ、タケちゃんと
付き合ってるのー!」

私がニコッと笑うと

「ま…マジかよ…」

苦笑いの翔平さん。

「まいまいたちが来た次の日にね
なんかわからないけど
食事に誘われて
その時にこれをくれたの。」

シマコの薬指に光るのは
シンプルなリングだった。

なるほど…由香里さんは
プレゼント作戦を提案したようだ。

「きゃー指輪だっ!
いーなーいーなー!」

私とシマコは女子高生のように
はしゃいだ。

「おい。きゃっきゃすんじゃねぇ!
気色悪りぃ。」

翔平さんが眉間にシワを寄せる。