「翔ちゃん、ワタシのテクで
燃えちゃったんでしょ?」

シマコがニヤッと笑う。
翔平さんがムッとした表情を見せる。

「シマ、余計なこと麻衣に
教えんじゃねぇよ。麻衣はな
恋愛のテクニックなんて
知らなくていいんだよ。」

シマコがクスクス笑う。

「あら、余計なことしちゃったかしら?
でも、麻衣ちゃん可愛かったでしょ?」

「麻衣は
いつだって可愛いんだよアホ。」

ストレートすぎる翔平さんの言葉に
私の顔から火が出そうなくらい
熱くなった。

「んもぅ!見せつけてくれちゃって。
少しは遠慮してよね!」

シマコはそんなワタシの髪を
綺麗にまとめ上げる。




「シマコは?
タケちゃんと仲直りしたの?」


「あ?タケちゃんて
由香里の担当のヤツじゃ
なかった?」

雑誌から視線をこちらに移す翔平さん。