貴方に魅せられて3

「麻衣…前にも言ったけど
何で俺はいつまでたっても
翔平さんなんだ。
陽翔は呼び捨てなのに…」


たっぷり私を愛した後
お風呂で私を抱えながら
湯船に浸かる翔平さんが
不満そうに言う。

「私にとって翔平さんは
最愛で大切な人だから。」

「それでも納得いかねーなぁ。」




「もしかして…妬いてるの?」

んなわけねーだろって言葉が
返ってくると思ったのに
翔平さんは無言なまま。


私がふっと振り返ると
翔平さんは真っ赤な顔をしていた。

「ま…まさか。」

「んだよ。悪りぃかよ。」

拗ねた子供のように
ぷいっと顔を背けた。


いつも何をするにも余裕な翔平さんも
こんな顔をするんだ…