貴方に魅せられて3

嘘じゃない。




そりゃ淋しいけど
こうして2人で居る時間は
翔平さんが私にたくさん愛をくれる。


その時間があれば
私は淋しくなんてないよ…




最上階にたどり着き
エレベーターのドアが開くと
翔平さんは軽々と私を抱き上げる。

「ちょっ!翔平さん!降ろして!」

私が慌てて暴れると
私の額にコツンと
翔平さんは自分の額を合わせて

「足…ガクガクのくせに。」

と、意地悪を言って笑った。

この意地悪な笑顔に
なにも言えなくなる…

「麻衣鍵開けて。」

翔平さんに抱えられたまま
私は鍵を取り出し
ロックを解除する。

部屋に入ると
そのまま私はベッドに降ろされる。

そして翔平さんが私に覆いかぶさる。



ふわっと香る翔平さんの香り。
じんと体の芯が熱くなるのがわかった。