「そういえば…
今度のパーティー
麻衣も連れて行くのか?」

陽翔が思い出したように言う。


翔平さんは私を解放して陽翔を見た。



「ああ。既婚者は妻同伴だからな。」




「大丈夫か?」

陽翔の真面目な顔。
陽翔の言葉の意味が
私にはわからなかった。




「大丈夫に決まってんだろ。」

翔平さんがピシャリと言う。

「ならいいが。」

陽翔がちらっと私を見た。




その視線は何か言いたそうだった。