「麻衣を泣かすわけねぇだろ。」

キッと陽翔を睨む翔平さん。
余裕の笑みでそれを交わす陽翔。

この二人、本当に顔は似ているのに
性格がまったく違う。

特に陽翔はなにを考えているのか
まったくわからない。


だから余計に怖い。




「まぁまぁ、その辺にしなさい。」

由香里さんが仲裁に入る。

「まったく森山家の男は
みーんな麻衣ちゃんの虜なんだから!」

由香里さんがぶーっとふくれる。