「兄貴、麻衣に色目使うんじゃねぇ。
あと!呼び捨てすんな!」

むすっとする翔平さん。

「まったく…麻衣に出会うのが
翔平じゃなくて俺が先だったら
今その席にいるのは
俺だったはずなのに…」

陽翔がため息交じりに言う。

「バカ言わないで!
陽翔と先に出会ってたって
私は翔平さんに恋してたわよ!」

ムッときて、私がすぐさま反論する。


翔平さんの視線を感じた。

「そーゆー強気なとこだぁいすき。
翔平に泣かされたら俺のとこおいで。」

またウィンクする。

あぁ…この人になにを言ってもダメだ…