15分ほどして
陽翔がレストランへやって来た。



うさんくさい
爽やかスマイルを振りまいて
私たちの元へやって来て
由香里さんの隣に座る。

「麻衣、久しぶり。」

私にウィンクをしてくる陽翔。
背筋が凍る…

私は陽翔には嫌な思い出がある。

陽翔は翔平さんに対する嫉妬心から
翔平さんに嫌がらせをするために
翔平さんの目の前で
私に無理やりキスして来た。

今でもあのことを思い出すと
腸が煮えくり返る。

結局その件があったから
2人は和解してくれたのだけれど
それからも陽翔が私に対する態度は
歯が浮く気持ちになる。

翔平さんが
陽翔をあからさまに嫌がる理由。

それは私に対するそんな態度だ。