「わかってます。
でも、僕はいずれ父の後を
継がなきゃならない…」

「シマ…」

翔平さんの低い声が響く。
シマコは翔平さんを見つめる。

「てめぇ今だってその女の部分が
隠し切れてねぇから
イジメにあってたんだろ?
それで社会に出てみろ…
親の顔に泥を塗ることになるぞ?」




シマコは口ごもる。

「シマ!」

翔平さんの声にビクっと肩を揺らす。

「一生男として生きるなら
もっと男らしくなる努力をしろ!
もし、少しでも迷いがあるなら
お前は女として生きるべきだ。」

翔平さんにビシッと言われて
固まるシマコ。