「奥様!翔平ぼっちゃんが
お友達をお連れになってます!!」

宮城さんのリムジンから
降りてきた翔平さんが
友達を連れて来たと
使用人たちが大騒ぎしていた。


翔平さんが友達を連れて来るのは
初めてのことだった。

家に入るなり
由香里さんはシマコに飛びついた。


「まぁ!いらっしゃい!
翔ちゃんのお友達なの!?」

とても綺麗な由香里さんに驚いて

「は…初めまして…お姉さん。」

シマコがそう挨拶したので
翔平さんがぶっと吹き出す。




「やだ!お姉さんだなんて。」

シマコはわけもわからず
不思議そうな表情だ。

「シマ…由香里は俺の母親。」




「え…えええええ!?」

目を見開くシマコ。



今でもこんなに綺麗な由香里さん。
きっと昔は
もっともっと美人だったに違いない。



私だってシマコと
同じ反応をしたはずだ。