貴方に魅せられて3

そんなある日


「うぉ!?」

屋上で翔平さんを待つシマコの姿を見て
翔平さんは驚きの声をあげた。


シマコはワイシャツをビリビリに破られ
はだけた胸元を一生懸命隠しながら
すすり泣いていた。


だいたい想像はつく。
女だ女だと言われながら
胸がついてるんじゃないかと
ワイシャツを引きちぎられたのだろう。

「お前さ。さすがにそれは
先生に言ったら?」

翔平さんは呆れたように
ため息をついた。

「い…いいんだ。」

シマコは顔を上げずに言った。