叔父様も帰りが遅い。

陽翔もつい先日家を出て一人で
生活し始めてしまった。

由香里さんは
あの広い御殿のだだっ広いダイニングで
毎日ポツンと一人で食事をしている。

私があの家にいた頃
由香里さんはそれはそれは
私と食事をする時間を
何よりも楽しみにしていた。



すごく寂しいに違いない。


私だって
毎日あの広い翔平さんのマンションで
一人の時間がとても長い。

だから由香里さんの気持ちが
よくわかるようになった。