店を出た所で
ちょうど翔平さんから着信が来た。


仕事を予定通り早く終わらせて
私を迎えに来ると言う。

「まぁ。翔ちゃんたら珍しいのね。」

由香里さんが驚く。

「由香里さん、由香里さんも
どうですか?ディナー…一緒に!」

私は由香里さんの手を握る。

「え?悪いわよ。私は遠慮するわ。」

戸惑いながらも断る由香里さん。


でも、私は知ってる。


由香里さんも毎日さみしい夕食時を
過ごしていること。