カフェを出た後
由香里さんは私にパーティー用に
とびきりの服を選んでくれた。


レジで会計金額を聞いて
気を失いそうになった。
高額な買い物に手が震える始末だ。
こんな買い物して
本当にいいのかなぁ…


そんな私を見て由香里さんが笑う。

「少しづつ慣れればいいのよ。
でも、これでアクセサリーも買ったら
さすがに麻衣ちゃん
ショック受けて卒倒ね。
いいわ。
アクセサリーは私のを貸してあげるから
今日はこれだけにしましょう。」

この人達の世界では
一体一日に何人の諭吉が
行き来しているのだろう…
私がこの世界に慣れる日など
来るのだろうか…

由香里さんは
この生活に慣れるまで
どのくらいかかったんだろう。
私がビビりすぎなだけなんだろうか。