貴方に魅せられて3

「麻衣。」


優しく響く低い声。


私の大好きな声…
私はなんて愚かなんだろう。



私が心を高ぶらせるのも
心を焦がすのもこの声だけなのに…


陽翔の優しさにすがろうと
一瞬でも思ってしまった。

ベッドに腰掛け
私の頭を優しく撫でてくれる。


私はこのままキスをされると感じ
慌てて目が覚めたふりをする。


「あ…おかえり…なさい。」


私を見て安心したような笑顔を見せて


「どうした?」


優しく囁く翔平さん。

「ちょっと…体調がよくなくて。」

そんな嘘をついた。



もう、後ろめたさで一杯だ。


もし今日のことを知ったら
この優しい笑顔は
消えてしまうんだろうか…