貴方に魅せられて3

時計の針が日付をまたぐ頃
玄関が開く音がした。

いつもなら鍵の音で
真っ先に翔平さんを出迎えに走る。



飼い主の帰りを待ちわびた犬のように…




でも、私はここにいる。


「麻衣?」


静まり返った部屋に向かって
不思議そうに私を呼ぶ翔平さん。



寝室の前を通り過ぎて
リビングへ向かう
翔平さんの足音がする。


リビングに私がいないことを確認して
足音が寝室へ戻ってくる…
私は寝たふりをする。

そっと寝室のドアが開く。