貴方に魅せられて3

「バッグ1つで左右される友情に
振り回されている生活を
真央はこのまま続けるつもりか?」


「どういう意味…?」


「さっき俺と違って
翔平は真面目だって言ったな。」

私がこくんと頷く。


「真面目が故に
麻衣をほったらかしてる。」


私はどきっとした。

「俺みたいに仕事を抜け出して
麻衣に会いに来るくらいの余裕がない。
あいつは
親父のあとを継ぐことに必死になって
その必死さのせいで
麻衣が寂しい思いをしてることに
気づいてない。
実際、麻衣が悩んでたことも
気づかなかった。」


「そ…それは…」


「お金なんていらない。
翔平と過ごす時間が欲しい。
それが麻衣の本音だろ?」


全てを見透かすように
私を真っ直ぐ見つめる陽翔。


私はたまらず自分のスカートを
ぎゅっと握った。