貴方に魅せられて3

「へぇ。なかなかいい場所だな。」


陽翔はキョロキョロと
辺りを見回しながら言った。


私はキッチンでお茶を入れる。


陽翔は私の両親に線香をあげて
窓から外を眺めていた。


夕暮れの街には
ちらほらと灯りが灯りはじめている。
車のテールランプが流れて行く。


夕日を浴びる陽翔の横顔は
やはり時々翔平さんに似ていて
兄弟なんだなぁと思う。


性格はちっとも似ていないけど。


「陽翔…どうもありがとう。」

私がそう言うと
陽翔はゆっくり振り返った。


「陽翔のおかげで
真央さんと仲良くなれた。」


「俺はただバッグをあげただけだ。」


陽翔がクスッと笑う。


だけど、すぐその笑顔が消えて
真面目な顔をして私を見た。