貴方に魅せられて3

「私はセレブの友達なんていりません。
もっと素敵な友達が私にはいますから。
それに、由香里さんや翔平さんという
素敵な家族もいますから。」




「麻衣さん…」

真央さんが私を見つめる。

「でも…」

私は言葉を続けた。

「でも?」

「もし、真央さんが
あらゆる手段を使わないと
引きとめられない関係に疲れたら…
私が真央さんのお友達に
なってもいいです。」

私がそう言うと
真央さんが立ち上がり
私の前に立って頭を下げた。





「麻衣さんごめんなさい。
貴方はすごく強い心をお持ちなのね。
森山さんが貴方を選んだ意味が
わかったわ。
もし…
もし麻衣さんが許してくれるのなら
私に教えてくれないかしら。
本当のお友達…」




真央さんは少し赤い顔をして
照れるように言った。



私はニコッと笑って

「もちろんです。」

そう答えた。