貴方に魅せられて3

「真央さん。あんな人達は
お友達なんて言いません。
友達って言うのは
自分が一番辛い時に
そばにいて助けてくれるんです。
そして、もし相手がその立場になったら
今度は自分が相手のそばにいて
助けてあげるんです。」



真央さんが私を見た。

「あれやこれやと手段を探して
繋ぎとめるような相手は
友達って呼びませんよ。
私、彼女達と付き合うつもり
ありませんから。
私が限定品を
手に入れる力がないとわかれば
彼女達はすぐに私から離れて
また一般庶民だの玉の輿だの
言い始めるんです。
そんな人達と一緒にいても
何も楽しくない。
明日は裏切り者に
なるかもしれないのに。」

「麻衣さんは孤立が怖くないの…?」

「ええ。全く。」

私はなんの迷いもなく即答した。