貴方に魅せられて3

「真央さんが…
真央さんが私に声を掛けたのは
彼女達と繋がりを保つため?」

真央さんは
力なくカウンターの椅子に座った。

「ええ。そうよ。」

力なく笑う真央さん。

「初めはブランド品をたくさん買って
彼女達にあげたりして
お友達になったわ。
でも、それもだんだん慣れてくると
彼女達は私の家に
だんだん来なくなった。
そんな時、たまたまパーティーで
貴方を見かけたの。
面白い獲物を見つけたって言えば
また彼女達が集まると思ったのよ。」

ぐしゃっと綺麗にまとめた髪を
かき乱す真央さん。

「次は貴方がちやほやされるのね…」


そう言って悲しそうに私を見た。

「真央さん…」