「どーも。」

気にしちゃいけない。
こんなのにいちいち反応するから
面白がられるんだ。

私は涼しい顔をして
軽く挨拶をしてから
首元のスカーフを取る。



すると
一人が私のカバンに目を止めた。


「あ…あら?」



彼女の顔色が変わった。


???

「麻衣…さん。それって新作の…」

新作?このバッグのこと?

「ほんとっ!!
すごいわ!それ、限定発売で
日本では未発売のものよね!?」



嫌味たっぷりの笑顔はどこへやら
目の色を変えて媚を売るように
4人は私に尻尾をふりだした。

「ど…どうやって手に入れたの?」

私に近寄ってくる4人。



どういうこと?
さっきまで人のこと蔑んでたじゃない。