あっという間に
その憂鬱な火曜日はやって来た。




私は気合いを入れて
マンションから外へ出る。




そこに立っていたのは…


「陽翔…?」

陽翔がマンションの前に立っていた。



「おはよう。麻衣。行くんだな?」


私を見て陽翔が言った。



私が頷くと陽翔は私の手を取った。

「ちょ!陽翔!?」

「送ってやる。」

そう言って私を車に押し込んだ。





「か…会社は!?」

「麻衣を送ったら行く。」

陽翔はそう言って
有名ブランドの袋を
私に差し出した。




「開けてごらん。」

陽翔に言われるまま
袋から大きな箱を取り出し
箱を開ける。