「どこまで続くの〜…」
「全校生徒の男子半分だから500?」
「全員着てるわけないでしょ」
「400くらいだな笑」
はぁ〜…多い!
話したこともないのに何?
何でくんのよ!男子ってホント馬鹿
「よくこんな人混み掻き分けて
来れたわね」
「背頭一つ抜けてるしな通りやすい」
なわけないじゃん
けっこうボロボロだし
あ、これはボタン争奪戦のせいかな
「ありがと」
「ん」
とりあえず人混みを抜けて門に着くと
下ろしてもらった。
でも後ろをみるとついてきてるし
どうし……ぷっぷー!
「お父さん!」
「よんどいたんだよ」
どうしようと奈央斗をみると
車のクラクションがなって
窓があくとお父さんが顔を出した
二人とも仕事で式には出てないのに
「ほら、早く乗れ」
「あ、うん」
急いでのり中学校を後にした。
私の卒業式は
過去1番最悪の思い出となって
幕を閉じた。

