放課後、部活のテニスが終わったあと
グリップを巻きなおすために駅の近くのベンチに座っていた。
もぉ、疲れすぎて体制がだらしなくなっていた。
あたしが危なく眠りそうになった時に
目の前に誰かがいるような影ができた。

誰だろ〜。恐る恐る見上げてみた
え?男?
あたしと同じ制服だ!制服を大胆に着崩してるし。何この人。
なんか言わなきゃ。
「あ、えっ...と....」

「あ、ごめん。テニスボールが転がっててさ、あんたのかなって思って」

「あ、私のです。ありがと」
たぶん、寝そうになった時に落としたんだ
「あ、俺は3年の永谷駿。」
同じ学年じゃん。うちの学校人数多いから見たことない人おおいんだよね
「あ...あたしは、3年の松村百華です」

「よろしく」
永谷くんはそういいながらポケットから何かをだして渡してきた
「ん。あげる」
なにこれ。シールじゃん。『居眠り厳禁』ってかいてある!

「じゃな!」
永谷くんが、駆け足でいっちゃった。