「も〜、あいつかっこよすぎるょょ」
教室でみんなでいつもの恋バナしてる。
あたしもついていけるように頑張ってるけど、彼氏歴0で、好きな人もいないんじゃ
ついていきようがない。

あたしの『いつめん』は
元気いっぱいで、常にハイテンションな「神崎美月」

めちゃくちゃ頭良いけど、精神年齢が低すぎな「山本柚葉」

運動神経ばつぐんで、とってもフレンドリーなモテ女。あたしの1番の友達「浅野彩加」

プラスあたし4人で常に一緒にいる。

「ねぇ、あたし恋愛したぁーい」
彩加がガン見してきた
「いやいや、百華!あんた地味にもててんだからね?」

「なんなの、地味って!」

「告られても、振ってるじゃんか!」

確かに彩加の言ってる通り。告ったことないけど、告られたら全部振ってたんだ。
けど、あたしにそんな告るとかできないし。
「王子様、あらわれないかな...」
みんなに聞こえない声で呟いてみた。