私は綺麗だし、多くをねだるようなワガママな真似もしなかった。 単純に彼の気持ちの問題。 私の左側にいた熱は、薄れていき、なくなった。 我に返ってまた歩き出す。 さっきより右足が重くなった気がする。 いつかの幸せの証は、醜い未練の足枷となった。