ショーウィンドウの前で立ち止まった。

右足がとてつもなく重い。

夏物の服を着せられたマネキンの前に、私の姿が写る。

右足首にまとわりつくアンクレット。


いつも彼は私の左手をとったから、不思議とバランスがとれていた。