「ねぇ、玲奈。結城時雨って知ってる?」


結城時雨…?
聞いたことないなぁ?



結花が私に噂話を持ちかけるぐらい有名な人なのかな?



今日は入学式だ。


青蘭高校に入ったばっかなのにしらないよ…。


「まぁ、知るわけ無いか。玲奈だもんね。あっ!クラス発表貼られてるよ!いこいこー!」


そう言って結花は私の腕を引っ張り人混みの中へと連れてかれる。


私達が人混みの中へ入ると騒がしい声がもっと大きくなる。


可愛い!あんな子受験会場にいたっけ?


ヤバイ…俺の彼女にしたい。


なぁ。ファンクラブ作らねーか?


そんな声が聞こえてくる。



きっと隣の結花に行ってるんだろうなぁ。


私から見ても美人でスタイル抜群なんだもん。


私もそんな風になりたかったなぁ。


私は結花と不釣り合いだと思い距離をはなそうと思った。