千羽鶴


俺と翔太は1年8組だった。
とりあえず【1ー8】と書かれた表札の教室へ入る。

そこにはまだ生徒がちらほらいるだけで、かなり早く俺たちが教室に来たのがわかった。


(俺の席は…)

黒板に書かれている席を見て自分の名前を探す。


(あった。よっしゃ!一番後ろだ!)

一番後ろの席なら携帯を弄っててもあまりバレないし、なんだか気が楽だから好きだ。

俺は小躍りする気分で教室の後ろに行こうとし振り返った時

ドンッ


なにかにぶつかる

「いたっ」

どうやら女子にぶつかってしまったらしい。

「あ、わりい!」

そう言って俺は謝り女子を見る。