晴れて暁高校に入学できた俺と翔太は早く部活見学に行きたい一心だった。
「クラスも気になるけど、やっぱ部活やんな〜。あとは~…」
「あとは?」
「か、の、じょ!彼女欲しいわぁー」
「彼女って、そんなほしがらなくても自然と集まってくるじゃんかお前。」
自分で言ってて羨ましくなる。
ぱっちりの二重瞼、キラリと光る八重歯、おまけに関西弁
神奈川では何故か方言が人気なのだ。中学の頃の翔太なんてバレンタインの時期には下駄箱にびっしりとチョコが敷き詰められている。
「そんなこと言って諒だってモテモテやんか。あー空からかわいこちゃん降ってけーへんかなぁ。」
能天気な奴だな全く。
