「あ、いや、大丈夫。」
あぁ!なんでこんな時に挙動不審なんだ俺!
心の中で自分を叱りつけていると
「そっかよかった!あたし伊達茉莉子(だてまりこ)!ここにいるってことは同じクラスなんだよね?あたしも8組だからよろしく!」
にっこりと笑い俺に握手の手を差し伸べてくる、桜の下で見た子の名前は伊達茉莉子という名前だった。
「あーっと、俺は朽木諒。よ、よろしく伊達さん!」
ぎこちない笑顔を浮かべながら握手をする。
「伊達さんじゃなくて茉莉子でいいよ!」
そう言ってまた俺に笑いかける茉莉子の笑顔に
またクギ付けになった。
心臓がまた飛び跳ねる。
