「なんだ、そんなこと? 気にしなくていいよ」
と、しんちゃんは優しく頭を撫でてくれる。
あんまり飲みなれないアルコールのせいもあって、私はちょっとふわふわしていた。
そこに触れてくるしんちゃんの手は、凄く優しくて気持ちイイ。
「また別の日に会ってくれる? ちゃんと、用意するから……」
甘えるようにその手に頬ずりした。
私にしては、何て大胆なことを。
お酒の力って怖い、とか、頭の片隅で他人事みたいに思っている自分をひょいっと振り払った。
すごく幸せで、良い気分だったんだ。
この時までは。
「なんで? 今、もらうよ?」
「……しんちゃん? あの、だから、用意してる時間がなくて……今日は……」
もしかして怒ってるのかな、と、一気に不安になった。
けどしんちゃんの手は、相変わらず優しく私を撫でる。
「うん、チョコとかいらないから。アイコちゃん、ちょうだい」
「――え、」
さすがに言われている意味は分かって、青ざめた。
そういうつもりで家に上がったんじゃない。
運命の再会に浮かれて、今日は沢山新しい顔も見れて嬉しかったけど。
今日の今日だ。
しんちゃんなら、と思えるほどには、まだ……だって、はじめてなのに!
「ね。アイコちゃん――愛を、ちょうだいよ」
甘い声で、耳元で囁かれて。
みんなが呼ぶ愛称ではなく本名を呼ばれたのか、それとも言葉のまんまの意味なのか、頭に靄がかかったようで分からなくなった。
はじめて、だけど。
……そうだ、私、『しんちゃん』のためにずっととっておいたんじゃ、なかったっけ?
と、しんちゃんは優しく頭を撫でてくれる。
あんまり飲みなれないアルコールのせいもあって、私はちょっとふわふわしていた。
そこに触れてくるしんちゃんの手は、凄く優しくて気持ちイイ。
「また別の日に会ってくれる? ちゃんと、用意するから……」
甘えるようにその手に頬ずりした。
私にしては、何て大胆なことを。
お酒の力って怖い、とか、頭の片隅で他人事みたいに思っている自分をひょいっと振り払った。
すごく幸せで、良い気分だったんだ。
この時までは。
「なんで? 今、もらうよ?」
「……しんちゃん? あの、だから、用意してる時間がなくて……今日は……」
もしかして怒ってるのかな、と、一気に不安になった。
けどしんちゃんの手は、相変わらず優しく私を撫でる。
「うん、チョコとかいらないから。アイコちゃん、ちょうだい」
「――え、」
さすがに言われている意味は分かって、青ざめた。
そういうつもりで家に上がったんじゃない。
運命の再会に浮かれて、今日は沢山新しい顔も見れて嬉しかったけど。
今日の今日だ。
しんちゃんなら、と思えるほどには、まだ……だって、はじめてなのに!
「ね。アイコちゃん――愛を、ちょうだいよ」
甘い声で、耳元で囁かれて。
みんなが呼ぶ愛称ではなく本名を呼ばれたのか、それとも言葉のまんまの意味なのか、頭に靄がかかったようで分からなくなった。
はじめて、だけど。
……そうだ、私、『しんちゃん』のためにずっととっておいたんじゃ、なかったっけ?



