LOVE or DIE *恋愛短編集*

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アイコちゃん、久しぶり!
突然ごめんねー。

進藤と付き合ってるのかと思ってたからなかなか言い出せなかったんだけど、そうじゃないって聞いてどうしても伝えておきたくって。

『しんちゃんの呪縛』の話、ノンから聞いた。
小学校の時にアイコちゃん助けた『しんちゃん』って、俺なんだよ。

俺もあの時のことは良く覚えてたから、あの子がアイコちゃんだって分かってすげー嬉しかった!

アイコちゃんすげー可愛くなってるし、俺のこと今でも覚えててくれてるって聞いて内心小躍りしてたよー。

ずっと言いたかったんだけど、やっと伝えられて良かった!

驚いたと思うけど、俺アイコちゃんともっと仲良くなりたいと思ってるから。
これからもよろしくね!

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大事なこと忘れた!
今日はアイコちゃんは1日バイトだってノンから聞いてるんだけど、その後時間あったら少しでいいから会えないかな

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トーク画面をもう一度最初から読み直してから、私は迷わず夜の予定が空いていることと、バイトが終わる時間を送った。

信じられない。
最初に進藤くんとの偶然が重なったから、一緒に出会った他の『しんちゃん』たちのことは実はほとんど気にしてなかったのに。

奇跡みたいな偶然と、浅川くんの『可愛い』『仲良くなりたい』の言葉に、私の心臓はばくばくと跳ねていた。


「奇跡ってあるんですね、店長……って、何青い顔してんですかっ!」

「いや……なんでも。こいつ、信用出来るヤツなのか?」

「なぁに、ヤキモチ!? 大丈夫ですよー。この人、高校の同級生の紹介で知り合ったんです。変な人じゃないですよぉ」


夜に向けてさっそく夢見る浮かれモードに入った私は、心配だか不満だかで妙に納得のいかなそうな顔をする店長など気にもせず、その背中をバシバシと叩いた。