LOVE or DIE *恋愛短編集*



関東大会は、8月の2週目に行われる。
大会を目前に控え、西中バスケ部の練習はよりハードになっていた。
より一層磨きがかかる3年生のプレーに、打倒3年を掲げた悠太たちメンバーは冷や汗をかいた。


「おい、段々付け入る隙がなくなってきてねえか?」

雅樹の言葉に他のメンバーが頷く。

関東でも1試合でも多く勝利をあげたい。
西中メンバーとして味方の主力がレベルアップするのは嬉しいことだが、対3年のミニゲームを目標としている彼らとしては複雑な思いである。

「俺らのほうが伸びしろはあるはずだ」

純也が小さな声でそう呟く。
その言葉が波紋となって広がっていき、そうだよな、と1人、また1人と自信なさげに頷き合った。

「その通り。ここ1か月の伸び率で言ったら、俺たちのほうが上だ」

と、悠太は断言した。


―――差は確かに縮まっている。


だから勝てる、とは言わなかった。
だが、悠太の言葉は2年生に強い自信をもたらした。