LOVE or DIE *恋愛短編集*

「ミニゲームは10分前後半。このルールを最大限に利用しよう」

どういうこと?と集まったメンバーは顔を見合わせる。
公式な試合は10分4クォーター、ミニゲームはその半分ということになるのだが。

「つまり、公式戦の倍ファールしていいってことだ」

その言葉に、全員唖然とする。

「3ポイント封じだ。外角のシュートは全部ファールに行け」

「悠太・・・お前、黒いな」

そう言われると痛い。
だが―――、

「手段を選んでたら勝てねえよ」

悠太は本気だった。

「・・・確かに、3年の外角の得点率考えたら有効だな」

真っ先に納得したのは雅樹。

「あんまフリースロー得意じゃないし」

仮にも先輩相手に、そう言ってゲラゲラ笑う。
シュート体勢に入ってからファールされた時にもらえるボーナスシュートは、ゴール下の選手は打ち慣れているが外角の選手にはほとんど機会がないのだ。
実際、3年の外角選手も成功率は約半々と、そのシュートを苦手としていた。

ぽかんとして雅樹の様子を見ていた他のメンバーも、「確かに」と笑い出した。