LOVE or DIE *恋愛短編集*

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「県大会で負けたら、そこで3年は引退なのか?」

雅樹の質問に、純也はあたりまえだろ、とでも言いたげな顔で頷いた。

「まあ、関東までは間違いなく行くよ」

過去の実績や県内の他校のレベルを踏まえたうえで、悠太はそう読んでいる。

これから始まるトーナメントに負ければ、先輩たちと一緒に試合に出ることはもうない。
だから1試合でも多く勝ち進みたい。
出来るなら関東にとどまらずその先へも進みたいが、全国の壁はそう簡単ではないだろう。

先輩と一緒に試合に出ている悠太は当然3年生に対する思い入れが強かったが、あまり先輩たちと仲良くしている様子のない雅樹がそんなことを聞いてくるのは意外だった。

「マッキ、先輩いなくなるの淋しいのか?」

「いや、早く自分の時代が来てほしいんだろ」

純也のその言葉に、雅樹は「心外な」と顔をしかめた。

「淋しいわけじゃねえ。でもこのままいなくなられたら困る。勝ち逃げは許さねえ!」

それが2年生対3年生のミニゲームの話だと、すぐに分かった。