LOVE or DIE *恋愛短編集*

―――マジか・・・。


悠太は頭を抱え込んだ。

―――たった一度、いや正確には1日で二度だが、ちょっと見て、一言二言交わしただけのコンビニ店員に、恋をしただと?
そんなまさか。
ジュンも言っていたじゃないか。
女は顔じゃないと。
俺は彼女の顔以外の、一体何を知ってると言うんだ?
性格どころか、年も、名前すら知らない。
おまけに彼女は恐らく高校生か、もしかしたらそれ以上。
俺なんか、取るに足らないガキに見えるに違いない―――


不意に、彼女の栗色の髪から漂ったシャンプーの香りを思い出した。
頭の中に『頑張ってね』と言う彼女の声が響き、悠太の脳裏にははっきりとそのときの笑顔が浮かんだ。

―――そうだ、何かの間違いかもしれない。
所詮占いなんて、外れることもある、いや外れることのほうが多いはず!


ベッドの脇の目覚まし時計に目をやる。
すでに9時を回っていたが、日課の走り込みをサボってしまったことにようやく気が付いた。
手早くランニングウェアに着替えると、小銭をポケットに突っ込む。


―――確かめに行こう、それしかない。