LOVE or DIE *恋愛短編集*

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『花の夢は、基本的に”愛情の象徴”です』

そのたった一文は、悠太の頭をハンマーで殴りつけるくらいの威力を持っていた。

―――落ち着け、たかだか占いだ。
こんなものは、女が信じるたわ言にすぎない!

・・・いくら自分に言い聞かせても、実はその本は初めから予想していたことを裏付けたに過ぎない。

フリージアに関する詳細のページをめくると、またしても衝撃的な内容が書かれている。

『幼い頃の恋の象徴』
『純粋、無邪気な恋をする暗示』
『恋愛に関する綺麗なイメージ』

―――俺はそんなにガキじゃない!

悠太がいくら憤慨したところで、もし本当に―――今さら否定も出来ないのが彼の本心だが―――これが恋なのだとしたら、それは彼の初恋に違いなかった。

次いで、色に関するページも調べてみる。

『ピンク色の印象が強く残る夢は、恋愛に対する気持ちや運勢が上昇していることを示します』


最早、言い逃れは出来ない。
たかが占い、と言い聞かせながらも、悠太は観念して自分の気持ちを認め始めていた。


一応、カラーの夢と白黒の夢に違いがあるのかも調べてみたが、それ自体には大して意味がないようだ。
感受性が強い人はカラー、理論派はモノクロを見ることが多いということだった。