LOVE or DIE *恋愛短編集*

男子の試合は82-47で、西中の圧勝で終わった。

隣の友人がつけ終わったスコアシートを覗くとやはり得点王は悠太で、どうしたって彼を尊敬せざるを得ない。

「さすがだね、佐野」

テーブルの上を片付けながら友人が言って、紗耶香は迷わず頷いた。


試合の組み合わせが書かれたタイムテーブルを確認しに行っていた別の部員が戻ってくる。

「次ね、空き時間みたい。他校どうしだし、オフィシャルもないから、ちょっと早いけど先に食べちゃう?」

男女3校での練習試合は、空き時間が長い。
2コート取れる大きな体育館ならまだ良いのだが、今日来ている体育館は1コートしか取れないのだ。

「そうだね、試合直前に食べるのもアレだし」

友人たちが頷き合ってオフィシャルテーブルを後にしていくのを、紗耶香は憂鬱な気持ちで追った。


―――そりゃね、試合に出る人はそうだろうけど。


時刻はまだ11時半。
昼食にするには早かった。
少なくとも試合に出る予定のない紗耶香にとっては、早すぎる時間だった。