LOVE or DIE *恋愛短編集*

「先輩、私のこと、本当はお嫌いでしょう」


俯いたまま尋ねた春日の言葉に、胸が詰った。

嫌い、なのだろうか。
初めから気に食わなかった。
ただそれだけだ。


「前のようにお話ししてくれなくなったし」


――前のように。


この小さく可憐な少女は、何故か最初から懐いてきた。
円佳がいくら邪険にしても、「先輩」「先輩」と言いながら。

気に食わなかった。
なのにいつの間にか、それを可愛いと思うようになっていた。


「避けられているのかと」


そうだ、円佳はしばらくこの後輩を避けてきた。
それは決して、嫌いになったからではなく。


「……狭いな、ここ。早く止めばいいのに」


口にすることの許されない気持ちが、それ以上育たないように。