真理亜に励まして貰ってから何日かたったある日…

いつも通り野球を見てから家に帰ると、嶺緒からLINEが入っていた

もっとガツガツ行きな!って真理亜に言われてから、いつも自分からLINEしてたから、あっちから来てちょっぴり嬉しいなー♪

「なぁ、唯香」

「ん、なに?」

「俺さ、この頃だめなんだ…」

嶺緒がこんなこと言うなんて滅多にないのに…心配だ…

「どうしたの??」

「野球では上手くいかねーし、勉強にも身が入らねーし、いつもイライラしてばっかり」

「…なんかあったの?」

「特になんもねーんだけど…」

うーん…なんだろー…

「どうしたんだろーね…」

「多分俺、野球のことで焦ってんだ。
エースとしてチームを引っ張んないとって思うと、なんてゆーか…怖いんだ
野球から目を背けたくなる…」

…!!こんなの嶺緒じゃない!

「何いってんの??嶺緒は嶺緒のままでいーんだよ?エースとしてチームを引っ張るのも大事だよ?でもさ嶺緒。
嶺緒は一人で勝とうとしてない?チームメートを信じて!今まで一緒に練習して来たんでしょ?だから焦らずに自分がやって来た事を出し切ればそれでいーんだよ?」

「…唯香…」

「嶺緒いつも言ってるじゃない!俺は最高のチームメートを持ったって!忘れちゃったの?」

伝われ!私の気持ち…

「そーだよな、俺忘れてたよ。俺には仲間がいる。最高のな!!」

「うん、そのいきだよ!嶺緒頑張れ!」

「さんきゅーな唯香!俺、頑張るから」